プレジデント誌の内容について
週末に診療室から帰宅する途中に寄った書店で、歯科医療特集の雑誌を目にし、仕事柄当たり前ですが手に取り、立ち読みすることにしました。 あまりにも面白い内容なので購入しました。
私は支部歯科医師会の理事をさせていただいているので、不適切な内容があれば問題点を指摘するようにしています。
記事の内容の大半はいまさら感の当たり前の内容でした。 ラバーダムは当たり前、マイクロスコープは高価な器材ですが、診療の精度が格段に上がるので、私にとっては信頼する相棒です。 生体モニター(心電計)やAEDは診療時の安心のための保険のような機器で、何時でも使えるように定期的に講習を受けています。(実は私たち歯科医師会が企画して、大阪ライフサポート協会から講師の先生方をお呼びして講習会を行っています)。 講習を定期的に受講されている先生は、何時でもこれらの機器を使えるように、診療室の目に付くところに設置されています。
通院されている診療所のAEDが簡単に見つけられて、収納バックの小窓のパイロットランプが点滅していればOKの目安です。
歯科用CTはあれば良いですが500万前後のレーザー機器、マイクロスコープに対して1000万円近い高価な機器です。 近隣に医科歯科系の大学や大きな病院があれば、撮像を依頼できるので、無くてもなんとかできます。
器具の滅菌、診療チェアーの消毒、診療時のグローブ。 当たり前です。 自費料金は関東(特に東京は)を基準とした記事でした。 大阪では自費治療はもっとリースナブルで(適切な価格での)治療が可能です。
確かに歯科医院は数ではコンビエンスストアより多いですが、補綴(義歯とか歯冠修復の専門医)、口腔外科、矯正歯科、小児歯科と専門性があります。 どこでも同じサービスが受けられるコンビニとの比較はできないと思います。
歯科医師の出身大学ですか、記事の内容は昨年入学時の合格偏差値と卒業生の国家試験の合格率を記載されています。 ちなみに私は大阪歯科大学の出身ですが、受験時の倍率は20倍以上(当時の医学部は40倍以上でした)。 同級生には国立大学の理工系学部を中退してきた連中が何人もいました。 私もその一人です。 当時はオイルショックで、受験時は花形の理工系の卒業生が就職に希望が持てない時代でした。
現役歯科医師の私たちは医療人としての倫理も知識も十分にあります。 足りない分をアップデートするために講習会にも出かけます。
ただ、患者様への治療方針の説明、相談については記事の様に相当の差があります。 通院されている患者様からの口コミ、紹介は信頼性がありますが、ネットサイトの口コミはどうでしょうか?
天満橋 谷町1丁目 うねざき歯科医院
補綴専門医 指導医