歯を抜くということは
10年ぐらい前では、少し問題があればすぐにその歯を抜いていました。
しかし近年歯の大切さが理解されて、できるだけ抜歯を遅らせるようになってきました。
簡単に歯を抜くのはもちろん避けなければいけませんが、抜歯を遅らせるあまり周囲の骨に影響が及ぶこともあります。
歯を抜いた後、そこだけが歯茎が目に見えるように下がってしまう状態です。
実は上あごの骨、それも前側(唇、頬側)の骨は非常に薄く、歯を抜くとそこだけが痩せてしまいます。 インプラントでなくブリッジで修復するときでも、そこだけが周囲とバランスが取れない形態となってしまいます。
ではどうすればその状況を回避することができるのでしょうか? 最も負担なく回避できる方法がソケットプリザベーション(業界用語でソケプリ)です。 歯を抜いた直後、炎症が強い際は抜糸をする際に行う処置です。 歯を抜いた後の空洞に人工骨を入れて、歯があった時の骨の形態を保存する処置です。
健康保険は適応しませんが、1万円程度のご負担でその後に保険適応のブリッジなどの処置をする際に、さらに将来インプラントを希望される際にも審美的な修復が可能になります。 過去の治療で1歯分だけ骨が痩せてしまった部位の回復も可能ですが、歯を抜いた時のポケプリのほうがはるかに経済的で、施術時の腫れなどの負担も軽減されます。
残念なことに、世界中で当たり前に行われ、しかもエビデンス(治療効果に根拠がある)があるこのような治療方法は大学の学部教育では教えてくれません。 先ほどお知らせしたようにアンテナを立てて、こちらから取りにいかなければならないのが現状です。
10月の土曜診療は13日と27日です。午前診ですので、予めご予約をお願いします。また24日は第四水曜日のため休診いたします。
毎年11月の第一、第二月曜日の午前診は企業検診のため休診していましたが、今年からは11月12日(月)から16日(金)までの午前診を企業検診のため休診いたします。 ご迷惑をおかけいたします。
天満橋 谷町1丁目
うねざき歯科医院 補綴専門医 指導医